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加盟店手数料のダンピング競争

リボの普及に業界が力を入れるもう1つの理由として、加盟店手数料のダンピング競争をあげる向きもあります。いまや加盟店手数料は平均4%台だったものが3%になり、さらに下がろうとしています。カード会社の収益の柱だったものがだんだん細っていくわけですから、他の方法でなんとか補てんしなければなりません。それにリボ金利をあてようと考えているのです。いずれにしろ、この調子でいけばあと5年もすれば日本も欧米のようにリボ中心のシステムに転換する可能性が高いといえます。

買い物はリボ払いで行い、毎月の支払いを平準化させようという流れです。しかし、利用者側の反応はいま1つのようです。JCBのArubaraはすでに40万枚も発行されていますが、前項でも述べたように利用時に2倍ポイントが付くため、多くの利用者はリボでなく一括払いのほうを使って、ポイントだけ2倍貯めているといいます。これは、リボの金利を取られるのを嫌がるためです。これではカード会社の目論見ははずれてしまったといえるでしょう。

日本の利用者は、支払方法の9割近くを一括払いで実行しており、金利を払うのを嫌う傾向にあります。そこに、無理やりリボ払いを割り込ませようというのですから、成功するのは難しいといえます。米国ではリボ払いによって、消費先行のライフスタイルが一般化し、借金漬けの生活が深刻化しているとも聞きます。とくに最近の不況で、多重債務や自己破産が急増し、社会問題化しています。リボ払いは便利ですが、破産社会に道を開く危険性があるため注意が必要ともいえます。