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「CAT」「CAF-S」「CCT」は力-ド業界を支える重要なインフラ

CAT(加盟店信用照会端末:Credit Authorization Terminal)とは、クレジットカードの加盟店とクレジットカード会社を結ぶオンラインシステムのことで、カード会社への信用照会、紛失・盗難・無効カード等のチェック、売上票の作成、売上データの交換業務などを処理する。クレジットカード社会を陰から支えるインフラともいえるシステムだ。このCATシステム導入のメリットは、加盟店にとっては①24時間の信用照会が可能となること、②カードの事務処理手続時間の短縮が可能となること、などがあげられる。消費者にとっても、カード利用時の手続待ち時間が短縮される。カード会社にとっては、なによりもカード社会の安全性(与信・事故防止など)を強化できるというメリットがある。

このようなメリットがあるにもかかわらず、端末導入の加盟店側のコスト負担が大きいことなどが原因で、普及が遅れているのが現状だ。クレジットカードの発行枚数が2億4459万枚(2002年3月末)を突破したのに対し、CATの設置台数は全国で89万2178台(2002年9月末)である。全国で200万店を超える小売店の半数にも普及していない。現在、スーパーなどが導入の中心となっているのは、POS(販売時点情報管理)端末と信用照会端末(CAT)を一体化したPOS-CATだ。両者を別々に利用するよりも、信用照会と売上処理を行なうための処理時間を短縮できるというメリットがある。とくに、カードの不正利用を防ぐためには有効な武器となる。

CATには、この他にもオーソリゼーション(承認番号発行)のみが可能な簡易型であるS-CAT、加盟店とクレジットカード会社間をオンラインで結んでデータ交換を行ない、売上処理までを行なうギャザリングが可能な新型のG-CATなどがある。一方、CAFIS(クレジット情報データ通信システム:Credit And Finance Information Switching System)とは、NTTが開発した情報通信ネットワークシステムのことで、①多数の加盟店やカード会社のオンラインシステムとの接続や整合機能、②多数の加盟店やカード会社を識別してデータの送受信を行なうスイッチング機能、③大量のデータ処理を可能とするメールボックス利用の集配信機能などをもっている。

つまりCAFISは、CDやPOS、CATなどの異業種間、異企業間、異機種間の接続を可能にする全国型のネットワークシステムだ。情報の流れは、加盟店に設置してあるCATから入力されたカード売上に関する情報が、電話回線を通じてCAFISに入り、そこから各クレジットカード会社のホストコンピュータに送信され、その結果としての承認・非承認の通知がCAT側に配信されるようになっている。CCT(クレジットカードの信用照会端末の一種:Credit Center Terminal)は、CAFIS以外のカード情報処理センターが認定した信用照会端末のことで「情報処理センター指定端末」ともいう。

加盟店とカード会社のホストコンピュータとを結び、CAT同様にオーソリゼーションや売上処理業務を行なう。代表的なものとして、ビザ系列のSGターミナル(SG-T)やマスターカード系列のMaster-T、JCB系列のJET-S(ジェッツ)などがある。最近は、タクシーや宅配便、訪問販売等の現場では、どこにでももち運べるタイプのモバイルCATが利用されるようになってきた。とくに、宅配料金を代引きしたり、医療や在宅介護やマッサージなど、消費者の自宅を訪問して行なうようなさまざまなサービスにおいて、今後の普及が見込まれている。